Elective Class

CBSでは130以上の選択科目を、コロンビア大学の他学部は4000以上の修士レベルの科目を、それぞれ提供しています。

CBSでは、専攻分野を作ることはオプショナルであり、卒業に際しての要件には特になっていません。 そのため、専門分野に特化せず、幅広い知識を身につけたい学生にとって、専攻に必要な履修科目に縛られることなく自由な課目選択ができることが魅力です。

 

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Accounting

Financial Statement Analysis and Valuation

教授: Sharon Katz

 

元HBSの教授による、体系だったクラスで、コアで学んだStrategy、Accounting、Corporate FinanceをIntegrateしたようなクラスです。企業の財務諸表を見て、企業にどのような財務報告上の(隠れた)意図があるか、Apple to Appleで企業を比較するにはどうすればよいか、といったアカウンティング上の分析と、企業価値の計算とその適正性の判断についてのバリュエーションの2つに大別されます。ケースベースのクラスではありますが、教授のレクチャーも3割ほどあります。

 

 

Financial Planning and Analysis

教授: Fabrizio Ferri

 

管理会計の授業です。コンサル、経営企画に行く方は知っておくべきことを教えてくれます。間接費用の配分方法、予算差異の分析方法、インセンティブスキームの構築等が主な焦点で、ケースと理論がうまくバランスされたクラスです。

 

 

Decision, Risk and Operations

Supply Chain Management

教授: Medini Singh

 

TBA 

 

Service Operations Management

教授: Medini Singh

 

製造業を連想しがちなOperations Managementの概念や手法を、サービス業に特化して学ぶクラスです。サービス業は現場の従業員に依存しがちで、かつ労働集約的であるため分析が難しい領域ですが、そうした領域のオペレーションの効率化、パフォーマンス測定といった難しい問題に果敢に切り込んでいくクラスです。

対象業界は、医療・金融・運輸・レストラン・ホテル・ITなど幅広く、各種分析アプローチの紹介やケーススタディを通して、いかにサービスのProductivityを向上させるかを議論します。主なトピックは以下の通りです。

Process Analysis: ファーストフードや病院等のオペレーション分析

Data Envelopment Analysis (DEA): 生産性分析に当たって評価すべきインプット・アウトプットが複数ある場合の分析手法

Queuing Model: 窓口やコールセンター等の待ち行列

 

サービス業のオペレーションは、近年注目を浴びている分野なので、将来サービス業に従事する人やサービス業へのコンサルティングを考える人には良い刺激となると思います。

 

 

Economics

Economics of Strategic Behavior

教授: Bruce C. Greenwald、Wouter Desseinほか

 

CBSの看板教授のひとりであるGreenwald教授が始めたクラスで、マイケルポーターの5-Forcesの中でも最も重要なBarrier to Entryに注目します。前半は、Barriers to Entryがあるかどうか、あるとすれば、Sources of Barriersは何かを議論します。ケースはTesla、Disney&Pixar、CapitalOne、任天堂など、幅広い業界のプレイヤーを扱い、かつケース自体が比較的新しいこともあり、刺激的で面白いです。後半では、ゲーム理論を活用した競争相手とのInteracionや、Barrierが存在しない場合のOperatinal Efficiencyの確立などを扱います。

 

授業で紹介されている理論はGreenwaldが書いた本(*)をベースにしています。読みやすく、おすすめの本です。

(*) Competition Demystified: A Radically Simplified Approach to Business Strategy

 

 

Entrepreneurship

Lean Launchpad

教授: 

 

 TBA

 

Finance

Capital Markets and Investments

教授: Paul Tetlockほか 

 

ファイナンス系の選択科目でありますが、コロンビアビジネススクールにおいて他のファイナンス系選択科目を履修するには本講座の履修が必要になっており、コア的要素の強い科目です。しかしながら内容は、ファイナンスの基礎理論を幅広くカバーしており、また、数式を多用することもあり、密度の濃い授業となています。

債券、ポートフォリオ理論、オプションに関する理論を幅広く学ぶことができます。債券の部においては、DurationやConvexityの考え方、ポートフォリオ理論においては、CAPM、Fama-Frenchの3ファクターモデル、オプションにおいては、Binominal Model及びブラックショールズモデルによるオプション価格の算出などがカバーされます。

ほぼ毎週演習問題を解く宿題が出るため、学んだことをしっかり身に付けることができる講座です。

 

 

Advanced Corporate Finance

教授: Laurie Hodrick

 

序盤は資本コスト、Buyback/Dividendから始まり、後半はオプション、リアルオプション、IPO、M&Aを扱います。①Riskless Arbitrageと②オプションでファイナンスの全てが説明できるというのが彼女の考え方で、②については、たとえばエクイティやデットを初め、CDSや債務保証など、あらゆるもののペイオフはオプションとして説明可能とし、その考え方を取ると、あらゆるもののプライシングが可能となるだけでなく、なぜ株主はDiversificationを好まないのかといったことが説明可能という、興味深い理論が示されます。

レクチャーもおもしろいのですが、毎回のケースWriteupがとてもおもしろい上に(DisneyとMarvelのM&AやMicrosoftのLinkedIn買収など)、他の学生の回答例やHodrickの解説が明快かつ非常に深く掘り下げされていて、なるほどと思うことが何度もありました。他方、ファイナンスの高度な知識は必要とされておらず、ManagerとしてのIntuitionを鍛える授業であり、ファイナンスバックグラウンドでなくても十分ためになります。

 

 

From Feast to Famine and Back Again: Investing in the Credit Markets through Cycles

教授: Ellen Carr

 

1週間のブロックウィーククラスで、クレジットサイクルのPeak(Feast:金融危機前)からTrough(famine:金融危機後)、そしてその後(2010年以降)におけるLBOのストラクチャリングやファイナンス、ハイイールド債投資・ディストレスト投資、今後のクレジットサイクルの推移とそれに応じたLBOの特徴、クレジット投資戦略について、Sponsor、Creditor(investor)の両方の立場から学ぶクラスです。

時代を彩るアイコニックなディール(Caezars、HCA、NXP、Tomkins、Realogy)についてケースで学び、LBOのShort formモデリングから始まり、それぞれのストラクチャリングの特徴(レバレッジ、コベナンツの強さ、etc.)、Bankruptcy Process(Distressed Debt Exchange等)や、その過程でのSponsorとCreditorの利害対立、Recovery Analysisなどを扱います。

ProfessorはCredit investingの世界ではこの道20年のプロの女性であり、またそれにも増してゲストスピーカーが豪華(OaktreeのHoward Marks、Shenkman Capital ManagementのBob Kricheffなど)で、毎回ケースを読んでプレゼンをした後に、そのディールに関わったPEやCredit investorの話を直接聞くことができます。

 

 

Management

Organizational Change

教授: 

 

TBA

 

 

Managerial Negotiations

教授: 

 

TBA

 

 

Marketing

 

教授:

 

TBA

 

 

Value Investing

Value Investing

教授: Tano Santos

火・木曜の午後5時45分から7時15分までの授業で、Happy Hourと重なりますが、投資に興味がある、或いは、将来ファンドでの就職を考える方には非常にお勧めです。

これまでは名物教授のProfessor Greenwaldが教鞭をとっていましたが、2019年春学期以降は後任のProf Santosが担当しています。

Professor Greenwaldの著書Value Investingに沿った内容の講義行い、その過程で5つのvaluationケース(グループワーク)の提出が求められます。グループワークでは投資に関心の強い学生との深いディスカッションができるため、非常に勉強になります。更に、学期の後半は、著名な投資家を招いて彼らとのディスカッションをする形式で行われ、ここからは何の予復習もいらない状態となります。毎年スピーカーは変わりますが、これだけまとめて著名な投資家の話を聞けることは後にも先にもないわけで、当該分野に関心がある人にとっては大変興味深いコースとなっています。