PANGEAプロジェクト体験談②

 

PANGEAプロジェクト:ブラジルの低所得者向け医療機関のコンサルティング

 

Pangea Projectsとは

International Development ClubのPangea Projectsは、ビジネススクールで身につけたスキルをボランテイアで活かせる国際支援プロジェクト。 Healthcare, Microfinance, Entrepreneurship等の分野で活躍する南米やアフリカのスモールビジネスに、コンサルタントとして一学期間を通してサポートする。 

 

プロジェクトの内容は、金融や会計からマーケティングやビジネスプラン作成まで、授業で得た知識を用いてReal Valueを造りだすことができるので、ボランティア側にとっての価値も高い。

 

プロジェクトチームは5,6人のCBS学生により構成され、学期を通してCBSから対応・サポートし、学期末の休暇を使ってクライアントを訪問し、現地でプロポーザルの内容を実現化する。 応募者は、志望動機やプロジェクトに役立てられるスキル等によって選考され、プロジェクトに採用される。

 

経験談

2008年の秋学期に、ブラジルの低所得地域の子供に向けた医療機関Renascerのプロジェクトに参加した。応募した理由は、Core Class外の新しい友達を作りたかったから、キャリア目標としていたコンサルティングの経験を身に付けたかったからと、海外(特に南米)に行きたかったから。

 

プロジェクト目的は、機関の最近の寄附金減少の要因をつきとめ、その解決策を提案すること。チームメートとのリサーチの結果、ドナーへのマーケティングに問題があることが判明。 Social Ventureに関心のあるドナーの多くは社会的なリターンを表すROI値を要求していることが分かった。機関の効率性を数値化するため、衛星支部の運営データをGoogleDocsのデータベースに集計し、ドナー向けのパンフレットに掲載できるROI値の計算法を提案した。 期間中は週4時間ほどかけてリサーチとソリューションの展開を進め、冬休みには一週間を掛けてRio de Janeiroにて実質データの集計を行い、クライアント機関にGoogleDocsの使い方や最終ROI値の計算方等の説明をした。 

 

多様なスキルや視点を持つ5人のチームメートと単体の組織として動き、実際のビジネスに貢献するという責任感とタイムプレッシャーの中でプロジェクトを進めることで、チームとしての意思決定の難しさを実感した。また、クライアントとの英語と片言のポルトガル語の会話により最初は言語の障壁を感じたが、プロジェクトが進むにつれて、仕事の要点を正確につかむことで、簡潔で分かりやすい効率的なコミュニケーションを取れるようになっていた。 授業ではなかなか得られない経験だと思う。

 

(執筆者:A, Class of 2010)