就職活動体験記(アメリカ・インターン③)

僕を含めて多くの同級生がパートタイムでインターンをしていました。というのも、学校からMid Townまでは電車で20分程度であり、かつ金曜日は学校が終日休みのため、定期的なインターンをスケジュールするには、とにかくコロンビアは便利なのです。

 

コンサルティングバックグラウンドの僕は、MBAでの授業構成は、マネジメント系の授業がメインで、それに加え、ファイナンスの基礎コースというのが大まかなパターンでした。ファイナンスのある程度の知識を身につけることがMBAにおける目的でしたが、ファイナンスのことを授業を通して理解しようと努力はしてみたものの、どうも授業だけではしっくり来なかったので、どうせならOJTでしっかりとファイナンスワールドを経験してみようと思ったのがインターンのきっかけでした。

 

個人差はあるのかもしれませんが、僕はOJTが体に合っています。そもそも、その道のプロフェッショナルに囲まれて、分からないことはすぐに誰にでも聞ける場を得られるというのは学びの場としては最高でしょう。

 

平日の空き時間を使ったインターンというのは、企業側にとっても悪い話ではないのです。安い給料で、優秀(かもしれない)学生を使えて、さらに、もしかしたらリクルーティングもかねることができるというのは、企業にとって十分に大きなインセンティブになるようです。なので、インターンのお誘いメールは、結構、頻繁に来ます。日本人を対象としたものでは、JBAを通したメール、その他、MBAの生徒に対してメールで来るものもあれば、就職ウェブサイトに掲載されるものなど種類は数多くあります。

 

業種は、ファイナンス系が多いかと思います。特に企業規模としては小さな部類に入るHedge FundやVenture Capitalが多いでしょうか。これは、いわゆる大企業においてはリクルーティングプロセスが確立されていて、インターンを夏に絞っているからかも知れません。

 

もちろん、夏休みを利用したインターンも業界/企業を知り、知識/経験を深めると言う点で非常に重要な機会だとは思いますが、NYの立地を生かしたフレキシブルな平日インターンというのも、コロンビアMBAにおける大きな機会の一つだと思います。