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Chazen MBA Exchange(交換留学プログラム)~Haas編~

みなさんこんにちはClass of 2024の龍野です。今回は秋学期に行った交換留学についてです。木下さんがLBSについてもこちらで投稿しているので、詳しい内容はそちらを参照してください。

 

私がHaasを交換留学先に選んだのは1. スクールのサイズとカルチャー 2. 授業 3. 西海岸の風土です。これもある程度木下さんの比較軸に近い形で載せるので、複数の軸に迷われている人は是非参考にしてみてください。

 

ちなみにLBSに関しては2年目の秋学期と春学期の両方に応募できますが、Haasの場合は2024年現在、2年目の秋学期の一回しかチャンスがないので注意をしてください。

 

1. スクールサイズとカルチャー

まず、Haasは一学年が250-300人程度で非常に少人数のスクールです(コロンビアは800人近く)。そうしたこともあり、お互いが非常に仲が良く、助け合ったりする文化が非常に強いと感じます。人数が少ないのでお互いが大部分の同級生を知っており、交換留学性ということが直ぐにバレます。自分が何かあるとけっこう話しかけられることもありますし、交換留学来た人にもキャンパスツアーの案内などを積極的に行ってくれます。授業自体でも同じ人と何度も顔を合わせますし、CBSと比べると大学全体でキャンプに行ったり旅行に行ったりする企画が走るので、比較的仲良くなりやすい環境だなと思います。また、これはLBSや他のところと一緒かもしれないですが、他の大学から来た交換留学とも仲良くなりやすいです、

 

学校自体はけっこうClimate・Tech・Entrepreneurshipを推しているので、学生の志向性としてもスタートアップやテックのPMになりたい人、みたいな人がかなり多くそうした意味ではCBSとは違うタイプの人に会えるのも魅力的です。

 

2. 授業

授業はフルセメスターの授業が3単位、あとちょっと短いのだと2単位、週末授業だと1単位のように1~3単位の授業を取ることができます。単位的には12単位が平均なのですがもっと多く取ることもできます。それぞれの単位は1.25倍されてCBSの単位数として返ってきます。

 

上記の話とも被りますが、授業はClimate・Tech・Entrepreneurship系の授業が比較的豊富なのですが、もっと特徴的なこととして実践形式の授業が多いことにあります。例えばCleantech to marketという授業だと、フルセメスターかけてスタートアップと提携してGo to marketの戦略を考え、50ページ以上(70-100ページくらい?)のレポートを書いて、数百人のサミットの前でプレゼンすることになります。コーチや産業界のエキスパートのメンターなどもついてかなりリッチに(ハードですが)Climateに関わるビジネスの検討ができます。チームメンバー自体は6人でMBA以外にPublic PolicyのMasterの人や化学のPh.Dの人とかが自分の場合チームにいたので、色々な角度から議論や調査ができて凄い楽しかったです。この授業はトップクラスにきつい授業(おそらくこの授業名でHaasの人のブログ調べると出ると謂います)が、それ以外に関してはけっこうその場でのエクササイズなども多く、ワークロードは低めのものが多かったなという印象を受けます。ファイナンスの授業などはコロンビアほどはなく、むしろやったことない人向けのファイナンスの授業とかはけっこう人気です。CBSで有名なストラテジー関係の授業はHaasには全くなく、逆に個人がどうやって組織で力を発揮するか(Power and politics)や、難しい会話をどうハンドリングするか(Conflict lab)のように、ソフトスキルの視点がHaasとCBSでは結構違うのでそれも面白いなと思いました。

 

3. 西海岸の風土

西海岸というと気候が良い、という話を聞きます。これは本当です。特に秋は全く雨が降らず毎日が良い天気です。個人的にはこの評判を過小評価していたのですが、実際に毎日晴れだとけっこう気分が良いですし、外でのハイキングやアクティビティもダメになることがまずないのでそういった意味では天気の力って凄いなというのは住んでみて初めて感じるところかもしれません。

 

 

また、Haasはシリコンバレーとは遠くてサンフランシスコに出るのもスタンフォードの方に出るのも1時間かかるというのがネックではあるのですが、それでもバークレーにはSkydeckなどをはじめとするアクセラレーターや多くの起業家がいますし、逆に経産省やJETROのプログラムなどで日本人起業家なども多くこちらに来ます。そうした意味で、アントレ系に興味のある人は積極的に動くことでネットワークを広げることもできますし、サンフランシスコやパロアルトのイベントにも行こうと思えばいけるので、起業文化の最前線というのは肌身で感じることができると思います。一方で、Berkeleyの街は都会では全くなく郊外なので、飲食店は早く締まりますし、数も質もニューヨーク程は全然良くないというのは当たり前かもしれませんが感じるところです。

 

全体的に、自分は特にClimate・Tech・Entrepreneurshipに興味があった人間なので今回の交換留学は非常に充実して楽しかったです。今までと違うようなネットワークも広げることができましたし、交換留学を通じて友だちも増え、自分個人の機会や学びも増やせたので満足度の大変高い体験でした。ニューヨークと西海岸は色々な意味で違うのでそういう意味で米国に来たのが留学で初めての自分としても色々な側面に触れられたのは大きな学びになりました。

 

もし、こうしたものを見て興味があれば、交換留学を是非検討してみるとよいのではないでしょうか。