現在、Columbia Business Schoolには、全体で約1,400名の学生が在籍しています。このうち約40%が海外留学生であり、新興国を含め世界各国から次世代を担う優秀な人材が集まっています。また、リベラルな校風であり、女性の比率が約40%と比較的高いことも特徴です。世界中のビジネスが集まるニューヨーク・マンハッタンに立地していることもあり、キャンパスに多くのゲストスピーカーが来訪したり、企業タイアップの授業が多いところも魅力的です。
CBS の大きな強みは、何と言っても "Location, Location, and Location" です。800 万人規模の都市人口を誇るニューヨーク市は、世界最高水準の都市であり、金融や商業、ファッションやエンターテイメントなどの中心地として、その地位を確立しています。また、シリコンバレーに次ぎ、IT 系などの起業が大変盛んな都市でもあります。
CBS の学生がニューヨークという街から享受できるメリットは計り知れません。例えば、ある学生は、月曜から木曜日は大学で授業を受ける傍ら、金曜日はウォール街のヘッジファンドでインターンをしています。別の学生は、"Real-world Laboratory" と呼ばれるほど起業が盛んなニューヨークでのコネクション等を活かして、ベンチャー企業を立ち上げました。ビジネス界の VIP や第一線で活躍する CBS 卒業生が頻繁にコロンビア大学を訪れ、貴重な体験談を聴く機会を学生に与えてくれます。
MBA での 2 年間という時間は限られており、将来の糧となる経験をすることのできる機会や選択肢は多いことに越したことはありません。「自ら手を差し伸べればそこにチャンスがある」―― これはまさにニューヨークに位置するコロンビア大学のみが持つ大きな魅力です。
CBS は、学生同士の交流や、卒業生等とのネットワーキング活動を強力にサポートしています。
その代表例が、クラスター制度(いわゆるクラス制度)です。1 年目に履修する必修コースでは毎日同じメンバーと顔を合わせるほか、クラスター対抗イベントやクラスター内で企画されるイベントも多数あるため、コアとなる友人を作りやすい環境が提供されています。こうした「コアな仲間」からネットワークが広がっていきます。(クラスター制度については、こちら。)
勿論、クラブなどの課外活動やソーシャルイベント、ハッピーアワー(毎週木曜日に催される大学主催のパーティー、通称SOCIAL)等を通じ、密度の濃いネットワークを構築することができます。
また、MBA 後のキャリアパスや自らの仕事について、CBS 卒業生によるプレゼンテーション・セッションが頻繁に実施されています。ベンチャー企業から一流企業まで、CEO や CFO として活躍する卒業生の話はとても刺激になり、面白いものばかりです。
このほか、CBS には、Executives in Residence Program というものがあります。これは、かつて業界の一線で活躍していた有識者によるメンター・プログラムです。1 対 1 のカウンセリング・セッションがあり、無料で学生のキャリア相談に乗ってくれます。当該プログラムに登録している有識者については、 こちら をご参照下さい。
CBSでは、理論の習得だけでなく、実践に強い人材を育成するため、例えば以下のようなことが行われています。
1. プロフェッショナルによる実践的な講義
ファイナンスやベンチャーなど、各分野の第一線で活躍する実務家が、CBS の講師として多数教鞭を執っています。また、ゲストスピーカーとして登壇し、授業内容にちなんだ自らの経験や実務に関するトピックを熱く語ってくれます。こうしたことは、あらゆるビジネスが集積した都市・ニューヨークに立地するコロンビア大学だからこそ成せる業といえます。
2. コロンビア・ケースワーク
不確実・不完全な情報下で、迅速な意思決定をできる実務家を育てたい - Dean Hubbardの指揮の下、CBSは独自のケースワークの作成・導入を進めています。これは、多くのビジネススクールに広く受け入れられてきた、ハーバード・ビジネス・スクールの旧来型ケーススタディー(与えられた大量の情報を処理し、結論を導出する手法)への痛烈な批判から生まれた、新しい試みです。
プライベート・エクイティ大手KKRの共同設立者の一人、Henry Kravis(CBS 1969年卒)はこう言います。
「私は、現場に飛び込んで、意思決定できるMBA学生が欲しいんだ。現場に飛び込んで、意思決定の方法を学びたいと思うMBA学生じゃなくてね。」